DX(Digital Transformation)

DXへの取り組み

三井金属グループがDXを
通じて目指すもの

経営企画本部 ICT統括部長 萩原 弘太

企業の持続的成長、発展にはDXは欠かせないほど重要なものとなっており、何かを変える、良くしていくためには常にDXが付いてまわる、DXなしに変化することはありえない。そういう時代になっていきます。
私たち三井金属は全社ビジョンとして「マテリアルの知恵で“未来”に貢献する、事業創発カンパニー。」を掲げ、循環型社会に必要な新しい素材・ザービスを創造し続け、人類発展と地球環境の両面で、なくてはならない企業を目指しています。その変化の為にもDXは必須であると考えております。

三井金属ではDX推進のため、2019年度より全社プロジェクトであるDXプロジェクトを立ち上げました。また、2020年度には全社のDXを継続的に推進していくために、本社部門のICT統括部を設置しました。
ICT戦略の企画立案とICTマネジメントプロセスを統括し、時代に即応したデジタルトランスフォーメーションを推進する部門として、当社のICT人材の採用・育成・配置を通じて、ICT組織能力のレベルアップを図る役割も担います。

実績紹介

実績01
セラミックス事業部におけるデジタル基盤の構築

少量多品種の製品を製造しているセラミックス事業部では、製品ごとの原料・プロセス・管理項目といった変動要因が多く、管理も紙での記録・保管であったことから操業ノウハウが属人化しやすい課題がありました。

この課題に対し、ワークショップを開催し現場一丸となって検討を行うことで、スマートデバイス(タブレット端末)を活用したシステムの導入に至りました。

これにより、情報活用を強化し、品質向上、不具合の未然防止等の大きな価値が生まれることが期待できます。

実績02
銅箔事業部における新規生産管理システム導入

銅箔事業部では、人に頼っていた計画立案・加工・検査・出荷作業を、デジタルシステムを導入することで高度化・効率化・自動化・可視化することに取り組みました。ボトルネック工程を想定し、全体最適を行うことで、製品の品質・歩留向上に貢献しています。

本システムを活用することで、長期間の習熟期間が必要であった匠の技を自動化し、従来業務を大きく変革することができました。

プロジェクトの成果は、世界的なIT企業SAP社のAwardを受賞。エントリーした世界264社の内の20社に選ばれ、質の高い活動と認められています。