生物多様性

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生物多様性の保全

三井金属グループの事業活動は、生物多様性を含む自然資本に依存すると同時に影響を与えることを認識しています。鉱石の採掘、金属の製錬・加工においては、水資源、エネルギー、土壌など生態系サービスの恩恵を受けていますが、排水・排ガスや土地改変が地域の生態系に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、環境基本方針に従い事業活動が生態系に与える影響を的確に把握し、操業の改善や新技術の導入を通じて、環境負荷の最小化に努めています。また、拠点所在地域の自然状況に応じて地域のステークホルダーとの連携も進めています。

2024年4月、TNFD(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures/自然関連財務情報開示タスクフォース)フォーラムメンバーとして活動を開始しました。2025 年 10 月 、「TNFD アドプター」への登録を行ないました。

2025年1月、「経団連生物多様性宣言・行動指針」に賛同表明し、「経団連生物多様性宣言イニシアチブ」へ参画いたしました。

経団連生物多様性宣言・行動指針

 環境負荷の低減
  • 事業所近隣、生物多様性の価値がある所在地の把握
  • 工場新設や設備導入の際の環境評価
  • 必要な自主基準を設けて排水・排気を管理と有害物質・廃棄物排出を削減
  • GHG排出の削減
  • 環境貢献製品制度の導入
生物生息環境の保全、景観づくり
  • 休廃坑跡地の植栽活動
  • 採掘後の採石場や砕石所の植林活動
  • 各事業所内および近隣地域での緑化推進
ステークホルダーとの連携
  • ワンサラ鉱山・パルカ鉱山での取組み(ペルー)
  • 公共団体による植林活動への寄付(中国)
  • 事業所近隣漁業組合と稚魚の放流(国内)


鉱山事業における取組み

生物多様性の保全と土地の回復

三井金属グループでは鉱山事業が周辺環境や生物多様性に与える影響を認識しています。生物多様性の保全と土地の回復に向けた取組みを中計や鉱山事業におけるサステナビリティ活動計画に織り込み、 各鉱山事業所において、開発、操業、閉山など鉱山のライフサイクルに応じた生物多様性リスクアセスメントや覆土植栽、植林等の取組みを行なっています。

露天掘り跡地の客土・植栽(神岡鉱山)

神岡鉱山では景観の回復、濁水発生量の削減や地形安定化、生物多様性への貢献を目指し、過去の露天掘り跡地への客土・植栽を継続して実施しています。 


覆土植栽実施前 (神岡鉱山 2010年 


覆土植栽実施後(神岡鉱山 2024年)

社有林の活用(神岡鉱山)

神岡鉱山では社有林について、森林法に基づき森林経営計画を作成し、計画に従い適切な植林、間伐等の管理を行ない、木材生産だけでなく生物多様性の保全等森林の多面的機能を果たす森林経営を目指しています。鉱山の保全を目的とした森林開発後の未立木地への広葉樹の植林や、既存の広菜樹林の保育・管理はもとより、林地に応じて針葉樹林の針広混交林化、育成複層林化、広葉樹林化に取り組みます。


 社有林(神岡鉱山) 

生物多様性リスクアセスメント

三井金属グループでは鉱山開発時等において、対象地の規制・法律に基づき、生物多様性リスクアセスメントを行ない、周辺環境や生物多様性への影響を最小化しています。

ペルー共和国内の鉱山事業所(ワンサラ鉱山・パルカ鉱山)では、周辺地域に標高4,000m超に生息する高地特有の動植物群が存在しており、現地の環境影響評価の国家システムに関する法律に基づき、開発時および増産、操業エリア変更時に環境ベースライン調査と環境影響評価を行なっています。ワンサラ鉱山・パルカ鉱山は継続的に年2回の動植物生態調査を行ない、結果を監督省庁に報告しています。 

現在進行中のアタラヤ・プロジェクトについても、採掘許認可申請に向けて環境ベースライン調査と環境影響評価を実施する計画です。

岐阜県の神岡鉱山では自治体主催の猛禽類等の生息調査に協力しているほか、環境対策工事実施前に生物生息状況を確認し、工事対象エリアに生息が確認された両生類2種については適切な場所で保護を行ない、継続して生息状況をモニタリングしています。




  調査の概要(ワンサラ鉱山・パルカ鉱山)

  • 動物相、植物相、水生生物相のモニタリング:生息域、生息数等の調査
  • 生物多様性や地域コミュニティに与えるインパクト:鉱山の操業に伴う土壌、大気、騒音と振動、水質等の環境面での影響と地域コミュニティの経済と雇用、景観、伝統的な習慣や生活様式に与える影響の調査

生物多様性の画像
2019年には集積場の規模拡張工事に伴う湿地植物群(Bofedal)の移植を、
専門家や関係省庁と連携の上実施しました (ワンサラ鉱山)

生物多様性への意識向上に向けた取組み

ワンサラ鉱山では、従業員に対して入社時および年1回生物多様性に関する研修を実施しています。また地域住民に対しては、動植物に関するパンフレットを配布し生物多様性への意識向上を推進しています。2024年度には、地域の学生向けに植林イベントを開催しました。 


  地域の学生向け植林イベント(ワンサラ鉱山)

 

鉱山事業

TNFD開示に向けた予察調査

2024年度、TNFD提言に沿った情報開示に向けた予察を行ないました。予察では、当社にとって自然との関わりが深い3つの主要拠点を対象に、TNFDが推奨するLEAPアプローチ*1 を用いて分析を実施しました。ENCORE*2を活用して産業セクター単位での自然資本への依存・影響を把握するとともに、WWF Risk Filter やIBAT*3 を用いて地域固有の自然資本との関係性を評価しました。その結果、3拠点においては、これまで適切な操業管理が行なわれており、地域の生態系に対して重大な影響はないと判断しました。2025年度以降、バリューチェーン全体へと調査対象を拡大し、自然資本との関わりをより包括的に分析した上で、TNFD提言に沿った情報開示を進めていきます。

予察結果の概要

   確認できた依存
確認できた影響
金属事業製錬拠点
(国内)
  • リサイクル製錬のため、操業地周辺の生態系サービスに大きく依存している事業プロセスではない
  •  GHG排出量
  • 埋立廃棄物量*4
機能材料事業製造拠点
(国内)
  • 地下水取水量
  • 埋立廃棄物量*4
鉱石採掘拠点
(海外)
  • 周辺の生態系サービスに大きく依存している事業プロセスではない
  • 採掘の環境影響低減の取組みにより、環境負荷は低い

*1「Locate:発見」、「Evaluate:診断」、「Assess:評価」 と「Prepare:準備」 の 4つのフェーズから構成されるアプローチ
*2 Exploring Natural Capital Opportunities, Risks and Exposures
*3 Integrated Biodiversity Assessment Tool
*4 埋立処分場周辺における自然への影響の可能性
 

 

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